菅野日彰管長
第五十四代日蓮宗管長・立正大学学園総裁就任祝賀会

 九月三日(月)帝国ホテルに於いて、菅野日彰管長の第五十四代日蓮宗管長ならびに立正大学学園総裁就任祝賀会が催され、全国より約八百名が集まり、お祝いをしました。
 日蓮宗宗務総長・中川法政上人のご挨拶の後、前日蓮宗管長で身延山久遠寺法主の内野日総猊下、全日本仏教会理事長で曹洞宗宗務総長の釜田隆文上人、法華一乗会会長の森英介様よりご祝辞を賜りました。また、管長推戴委員会委員長の生駒雅幸上人より記念品として袈裟が、立正大学学長の齊藤昇様より衣が、池上本門寺筆頭総代の池上幸保様より花束が菅野管長へ贈呈されました。さらには長年にわたり、菅野管長を支えてこられた奥様の菅野理恵様に中川宗務総長より謝辞と共に花束が贈呈されました。
 菅野管長は挨拶の中で、「金子日威猊下の膝下で行学二道の御指導をたまわり、後に日蓮宗宗立谷中学寮寮監に就任、元身延山総務、谷中瑞輪寺小林日汪猊下のご指導、ご好情をたまわりました。このお二人のお上人を筆頭に、学問の師、修行の師、日常の師、おやじさん、お袋さんと申し上げる沢山の方々にお世話、お導きを頂きました。私は親の縁のうすい身でありますが、その分はかり知れない佛恩をたまわりました。私も満八十一才と四ヶ月、残りの人生の全てをこれまで賜りました鴻恩に報じて参る所存でございます。本日はご来駕下さいました皆様、闊宗の皆様、有縁の皆様、変わらぬ御指導、御教導をたまわりますよう御願い申し上げ、意を尽くしませんが御礼の言葉とさせて頂きます。」と感謝を表されました。また、西日本を中心とした災害に対し、菅野管長よりお見舞い金として百万円が宗務院財務部長の木村吉孝上人へ手渡されました。
 壇上で鏡開きが行われた後、立正大学学園理事長の望月兼雄上人により乾杯の発声がなされました。なお、この度の慶事に際し池上朗子合唱団が歌を披露し、また、合唱団主任指導の岩森美里様が、所属する二期会メンバーと共にオペラを演奏しそれぞれ祝賀会に華を添えました。
 祝賀会の結びに池上本門寺執事長の金子元彦上人が謝辞を述べ、菅野管長を支え、今後益々宗門全体が隆昌するよう尽力することを宣誓しました。

  池友会結成五十年記念
池上結集

 池上本門寺で修行した学僧たちの会である「池友会」が結成五十年を迎え、九月五日(水)第二の故郷である池上本門寺で記念大会を開催し全国から八十名が参加しました。
 午後一時より大堂に於いて池友会会長の高石玄秀上人導師のもと本門寺歴代貫首報恩・遷化物故会員追悼法要が営まれ、菅野日彰貫首、池上安立院生駒恵幸院首、金子元彦執事長にご臨席賜り、参加会員一同で報恩の誠を捧げました。
 法要後には総会を行い、朗峰会館にて懇親会を開催しました。菅野貫首からは「池上で修行なさった皆さんが池上本門寺を護ってゆく法の縁(えにし)深き方々です。これからも法類新年会やお会式など大きな法要にご参加下さい」とお言葉を頂きました。

  南部の火祭り
卒塔婆お焚き上げ供養

 毎年八月十五日に身延山久遠寺のふもとである南部町で「南部の火祭り」が行われています。この火祭りは江戸時代初頭から続く伝統行事で、近隣の日蓮宗寺院が中心となって協力し開催しています。町内外の寺院から集められた卒塔婆を積み重ねて「百八たい」という大きな松明を作ります。本門寺からも卒塔婆を富士川まで運び、僧侶の読経の響くなか点火された大松明は、夜の空に燃え上がり、お焚き上げ供養されました。

  日樹聖人
書物のご奉納

 八月二十四日(金)、神蔵重熙様より本門寺第十六世の長遠院日樹聖人御真筆の勧進帳が奉納されました。大堂に於いて菅野日彰貫首導師のもと法要を執り行い、奉納者の神蔵重熙様に感謝状が手渡されました。書物の詳細は調査が済み次第本誌のご霊宝と文化遺産でご紹介いたします。神蔵様には深く感謝申し上げます。

  新しき
寺幕のご奉納

 八月三十一日(金)大堂前に掲げられる寺幕が名古屋高田仏具店様、東京石の横商様、京都鍵甚法衣店様より奉納されました。ここに深く感謝申し上げます。

  元気いっぱい!
朗子クラブ夏の活動

 朗子合唱団は、八月十六日から十九日まで山梨県河口湖で合宿を行い、小学四年生から高校二年生の団員に加え卒団生も参加し、総勢二十七名の合宿となりました。歌は勿論のこと、心の在り方など生きる上で大切なことを語り合う素晴らしい合宿となりました。
 朗子野球部は例年に無い猛暑の為、練習時間を調整しながら本門寺グラウンドにて基礎をしっかりと固めました。秋には強化練習を行い、新規部員獲得に向けて活動していきます。
 朗子鼓笛隊夏の強化練習合宿を八月二十五日~二十六日で行いました。班ごとに食事準備や練習の準備などにより、普段の練習以上に隊員同士の連携も強化できました。なお、連日三十六度を越える猛暑のため、いつもは屋外で行う隊列の練習も今回は屋内のみで行いました。二十六日には池上祭りパレードに参加しましたが、熱中症の危険性を考慮し、急きょ本門寺総門前から合流しました。衣装を着て重い太鼓を持ってのパレードは想像以上にハードですが、沿道の声援もあり子供たちの笑顔は苦労を感じさせないほど晴れやかでした。
 朗子スカウトボーイ隊は八月十二日~二十一日の九泊十日、那須野営場で夏季キャンプを行いました。前半は暑く、また雨の多い天候でしたが、後半は天気も回復し、延べ三十名の隊員は一年間の訓練の成果を遺憾なく発揮しそれぞれの目標を達成しました。ベンチャー隊も同日程での夏季キャンプでしたが、十七日迄の前半は石巻~仙台~安達太良山~会津若松~白河の関~那須野営場までの約四百キロに及ぶルートで、主に東日本震災の復興地域を回る自転車移動キャンプを行いました。後半は那須野営場でボーイ隊、ビーバー隊と合流し、ビーバー隊に食事を提供する奉仕隊として活躍しました。ビーバー隊は八月十八日~二十日の二泊三日、那須野営場にてボーイ隊と合流し、舎営を行いました。ベンチャー隊の支援により炭焼きバーベキューや石窯ピザなどを味わい、十九日には三隊合同による日曜礼拝を行い菅野貫首直筆のご本尊を掲げてお参りしました。夕方からは合同パーティーと大キャンプファイアーに参加し、得がたい体験となりました。カブ隊は八月十七日~二十日、山梨県道志の森キャンプ場にて、舎営キャンプを行いました。道志川の清流の畔、素晴らしい自然環境の元、鳥の胸山へのハイキングや野外料理など充実した活動を行い、ひとまわり成長した姿で帰山しました。
 池上スポーツクラブは七月二十五日~二十七日に長野県信州高遠青少年の家でサマーキャンプを行い、千代田湖へのハイキングや工作、キャンプファイアーと楽しい二泊三日を過ごしました。八月二十七日~二十九日には群馬県おにし野外活動センターで体操合宿を行い、初めての試みとして参加者の食事を朗子スカウトの協力により本部スタッフが提供しました。二日目の夕食をパーティー形式にするなど、より子供達に喜んでもらえる工夫となりました。また、所々で雨の降る天候でしたが、肝心なときには晴れ、本来の練習も滞りなくやり遂げることが出来ました。

  ご苦労様でした
8月の団体参拝

  • 3日 石川県 本成寺 13名
  • 28日 山梨県 身延山門前町商店街 21名