全ての御魂に報恩感謝
盂蘭盆施餓鬼会法要

 七月七日(金)、盂蘭盆施餓鬼会法要が営まれました。午前十一時と午後二時の二座に分けて法要を営み、より多くの檀家の皆様にお越しいただけるようにいたしました。
 施餓鬼とは、文字通り餓鬼に施しを与える供養のことで『仏説 救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぐばつえんくがきだらにきょう)』という教典が由来です。
 釈尊十大弟子の阿難(あなん)尊(そん)者(じゃ)の前に、焔口(えんく)と名乗る餓鬼が現れます。その身体は痩せ衰えて細り、口から火を噴き、喉は針の先のように細い醜い姿でした。餓鬼は阿難尊者に「三日後に死んだ後、餓鬼道に落ちて我々と同じ恐ろしい姿になる」と脅します。驚いた阿難尊者が釈尊に救いを求めたところ、釈尊は「その苦から免れたければ、三宝(仏・法・僧)に供養し、同時に無数の餓鬼たちへ食物を施しなさい。供養した功徳によって餓鬼も救われ、さらにその功徳によってそなたも救われるだろう」と告げます。これを聞いた阿難尊者は法会を営み、餓鬼に施しの供養を捧げたことで助かることが出来ました。
 施餓鬼法要でご参列の皆様に幡水香(ばんすいこう)の供養や特別な飾り付けをするのはこのためです。このご供養によって一粒のお米が八万俵に変わり、無数の餓鬼を救い、その功徳が皆様のご先祖さまにも手向けられ、新たに霊位となられた方は先祖として迎え入れられると伝えられています。
 午前十一時より本殿にて木内隆志執事長導師のもと第一座法要が営まれ、午後二時より菅野日彰貫首大導師のもと第二座法要が営まれました。
 法話の中で菅野貫首は「人からのご恩をすっかり忘れ、自分がしてあげたことはいつまでも覚えている。これが餓鬼道です。お参りしていただいた際に幡を立て、水を注ぎ、香を焚いていただきました。これにより亡き方々の供養をすると共に、私たちの心の中にある餓鬼が供養され、餓鬼の世界から離れることができるのです。」と話されました。

  池上朗子合唱団
第四十九回定期演奏会を開催

 池上本門寺が育成する朗子クラブ所属の池上朗子合唱団が、六月十一日(日)の午後三時より立正大学品川キャンパスの石橋湛山記念講堂を会場に第四十九回定期演奏会を開催しました。
 四年ぶりの開催となった今回は、現役の団員に加えて、コロナ禍で最後の定期演奏会のステージに立つことのできなかった卒団生四名も共に出演し、演奏することができました。
 池上誌読者の方もご来場下さり、子供達の歌声に感動したとのお便りを頂きました。来年は五十回目の定期演奏会を迎えます。これからの池上朗子合唱団にどうぞご期待下さい。

  ご苦労様でした
6月の団体参拝

  • 1日 大分県 法華寺 23名
  • 12日 長崎県 護國寺 23名
  • 13日 福岡県 妙覚寺 14名
  • 15日 ハワイ日蓮宗別院 14名
  • 16日 島根県 法藏寺 9名
  • 17日 法華宗 立正寺 27名
  • 30日 立正佼成会川内教会 77名