池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

歌響くテレビを消せばに
外ゆく人の靴音たかし
菅谷 妙進
絵画館へ銀杏並木の道つづく
足裏に弾む落葉を踏んで
柴田さくら
夫送り施設に住みて逝きし人の
雨戸閉じたる空家見上ぐる
飛田 正勝
無理せずを合言葉とし月に一度
友らと集う短歌会楽し
佃 かね子
九十年尊き命さずかるも
今年の寒さに骨にしみ込む
檜山 太作
張り替えし障子を見つつ熱燗を
酌みかわしたる亡き夫思う
斎藤 和代
高菜漬け自己満足かもほっとする
久しぶりなる五体満足
奥 貞子
芳醇なワインの香り愛でにつつ
命の色の燃ゆるかと思う
菊地 蓮子
晴れ晴れと器に盛られし南天に
見ほるるわれはなにも手付かず
辻井 良枝

俳句 選者 能村研三

足元に気付く幸せ福寿草
峰崎 成規
寒柝の試し打ちして繰り出せり
石川 笙児
風花や若き僧等の打鼓唱題
酒井 智章
巡回のナースの肩のカーデガン
菊地 光子
大寒や幟たなびく国技館
阿部真佐朗
晩学の心の張りや去年今年
柴田 初子
酉の市今年こそはと夢買ひぬ
今里 隆
冬満月さえぎるもののなかりけり
保田 榮子

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