心の洗濯

本年四月より管理部執事を拝命致しました田中智覚と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、皆様は洗濯物の汚れが目立つ所を予め軽く洗っておく「下払い」又は「ヨアライ」を行っていらっしゃるでしょうか?
この「ヨアライ」をお寺へのお参りやご供養の前にしておくと、自身の「心の洗濯」にも繋がるのです。
どういうことかと申しますと、ほとんど会ったことのない遠い親戚や知人のご供養のため、形式的に付き合いでただ何となく法事やお参りに行っていたことがあるかもしれません。
しかし、故人がどんな人だったのか、自分や家族とどのようなご縁があったのかを聞いてみたり、どうして手をあわせるのか?なぜご供養が大切なのか?お経はどんなことを説いているのか?等お寺に聞いてみる。たったそれだけで今までにない感謝の気持ちや様々な思いが芽生えてきます。
そうして生まれた感謝の心を伝えることが出来たと感じていただければ、皆さんの「心の洗濯」になると思います。
洗濯した後のきれいさっぱりな心でいられると、眉をひそめるような出来事も笑顔で受け入れられたり、心が変われば人生も変わるかもしれません。
同じ服を着るにしても見るにしても「汚れたTシャツ」より洗いたての真っ白な「Tシャツ」のほうがいいと思います。
いよいよ令和元年も年の瀬を迎えようとしています。来年は是非皆様も「白いTシャツ」で1年お過ごしください。

合掌

田中智覚