新型感染症について
対策状況のご報告

 池上本門寺では新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、現在までできうる限りの方策を講じて参りました。
 具体的には各種会合の休止、行事の内容変更、子供たちの活動の休止、山務員のマスク着用と手洗いうがいの徹底です。
 毎回百名以上が参加する法話と唱題行の会をはじめ、写経会やおそうじの会など大勢の人が集まる行事は全て中止させていただきました。特に本門寺が行う青少年健全育成活動である朗子クラブは大勢の子供たちが参加しています。会員数は鼓笛隊が二十名、合唱団が三十名、ボーイスカウトは二五五名、池上スポーツクラブは千名が在籍しています。ここに集う子供たちと保護者の皆様の健康を第一に考え、三月いっぱいの活動を休止とさせていただきました。
 近年は大規模災害が頻発しておりますが、そこに加えて未知の感染症によって大きな混乱となることはこれまで想像しえなかった事態です。日蓮聖人は『立正安国論』の中で薬師経に説かれる「人衆疾疫の難」や、大集経に説かれる国の三つの不祥の事、「一には穀実、二には兵革、三には疫病なり」など、正しい仏法が伝わらなくなってしまうと人々の間に疫病が流行る国難が現れると著されました。菅野日彰貫首は一連の事態を「国難」と捉え疫病退散大祈願を発願、二月二十一日(金)に水行と法要を厳修致しました。
 二十一日午前十時半より、大堂前にて水行が営まれ、山口顯辰学監を水行導師に東京南部修法師会各聖と本門寺の修法師が清めの法水を被り、疫病退散を祈願しました。引き続き午前十一時より、大堂に於いて菅野日彰貫首大導師のもと、脇導師に鈴木弘信執事長・山口顯辰学監、式衆は東京南部修法師会各聖と本門寺修法師が勤め、菅野貫首が認(したた)めた大祈願札を奉安し、疫病退散を祈りました。
 新型コロナウイルスで闘病されている方の無事平癒と、皆様の心身の健康、そして事態の早期終息を心よりご祈念申し上げます。

  疫病退散を祈って
百万遍唱題祈願助行のお願い

 池上本門寺では新型コロナウイルスの早期終息を願い、五月三十日(土)まで一日一万遍のお題目を百日間奉行し、百万遍唱題祈願を行っております。
 朝のお勤めはもとより、毎日大堂にてお題目をお唱えし、闘病される患者さんの早期平癒と、事態の早期終息を願っております。百万遍の唱題は大変困難な目標ですが、おひとりおひとりが唱えられたお題目があわさることによって百万遍唱題の功徳となります。これを助行と申します。皆様におかれましては、大堂の日蓮聖人の御前にいるおつもりで、ご自宅のお仏壇にてご先祖様にご回向のお題目をお唱えなさることと存じますが、加えて十遍でも二十遍でも結構ですのでお唱えいただき、ご一緒に世界の疫病退散をお祈りいただきたくお願い申し上げます。
 助行のお題目用紙はこちらからダウンロードしていただけます。この用紙にお唱えいただいた助行のお題目の回数をご記入いただき、本門寺参拝部までFAXか郵送にてお送り下さい。日蓮聖人の元へお供えをさせていただきます。百日目となる五月三十日(土)に結願法要を営みますが、日本全体、世界全体一丸となって祈りを捧げたく存じます。ご協力のほどお願い申し上げます。詳しくは「百万遍唱題祈願助行のお願い」をご覧下さい。

  感染拡大予防にあたり
ご寄進いただきありがとうございます

 新型コロナウイルスの感染拡大防止にあたり、篤信の皆様より池上本門寺へマスクや消毒液をご寄進いただきました。いただいた品は本門寺参詣者への配布等で使用させていただきます。この場をお借りして御礼申し上げます。

静岡県 立光寺 泉清順上人
トイレットペーパー十箱 ティッシュ七箱 消毒液一斗
岩手県 日高寺 菊池錬城上人
マスク二百枚
神奈川県 安立寺 鈴木照雄上人
マスク 百枚
神奈川県 当山檀家 袴田勝巳様
マスク 百枚
東京都 上信堂様
マスク 百枚

  二つの御聖日
釈尊御涅槃会・宗祖御降誕会

 毎年、二月十五日にお釈迦様ご入滅の聖日として釈尊御涅槃会、翌十六日は日蓮聖人ご生誕の聖日として宗祖御降誕会の法要が営まれています。
 十五日は本殿において縦約三メートル、幅約二メートルの「涅(ね)槃(はん)図(ず)」を奉掲し、菅野日彰貫首導師のもと読経唱題のご回向が捧げられました。
 掲げられた涅槃図は、北に枕を向けて横たわるお釈迦様を中心に、仏弟子や守護の善神、動物や虫などありとあらゆる生命たちが入滅を嘆き悲しむ様子を繊細かつ色鮮やかに描き、御入滅の嘆き悲しみを伝えています。また図の上部にはお釈迦様の生みの親である摩耶夫人が阿那律尊者の先導で薬を届けに来る様子や、薬袋が引っかかった沙羅双樹も嘆きのあまり白く枯れ果てた様子が描かれています。法華経においてこの入滅は仮の教えで、お釈迦様は久遠の本仏として私たちをいつも見守って下さっていると説かれています。
 翌二月十六日、大堂において鈴木弘信執事長導師のもと宗祖御降誕会法要が営まれ、参列した信行会会員と共に報恩の誠を捧げました。
 日蓮聖人は貞応元年(1222)、二月十六日、千葉県安房小湊で漁師の家にお生まになられました。ご生誕の折り、にわかに庭先から泉が湧き出し産湯に使ったとされる「誕生水」、浜辺に青蓮華が咲いた「蓮華ケ渕」、海面に大小の鯛の群れが集まった「妙の浦」という「三奇端(さんきずい)」が今に伝えられています。
 いよいよ来年令和三年には、ご降誕八百年という記念すべき年を迎えます。日蓮聖人のみ教えを拝受し、法華経とお題目の精神を受け継ぎ、時代へと伝え弘めて参りましょう。

  ご苦労様でした
2月の団体参拝

  • 8日 北海道 立雲寺 15名
  • 9日 熊本県 本成寺・龍泉寺(山口県)合同参拝団 30名 / 長崎県 法照寺 16名 / 京都府 常福寺 20名
  • 10日 鹿児島県 経王寺 4名 / 宮崎県 本永寺 24名
  • 11日 福岡県 眞浄寺 15名
  • 12日 韓国 寶土寺 36名
  • 13日 山口県 栄妙寺 3名
  • 22日 宗務院檀信徒青年会研修 18名