僧堂修行の集大成
学僧報恩法要

 三月七日(土)、午後四時から本殿に於いて学僧の報恩法要が営まれました。
 三月で卒寮を迎える学僧を中心に、法要に必要な様々な役を学僧達が担いました。菅野日彰貫首ご臨席のもと、山口顯辰学監が導師を務めました。
 本年は新型コロナウイルスの影響から卒寮生の師僧・ご寺族の参列をご遠慮いただくこととなり、法式・声明指導の坂井是真上人と星野顯聡上人、学僧指導部が見守る中、全員マスクを着用し法要を営みました。
 法要後、坂井上人から学僧たちへの労いとともに「みんな失敗を怖がりますが、失敗したことこそ学びの良き機会であり、大切な経験です。自信の失敗を人に伝えられるようになって下さい」とお話しになりました。
 学僧達は修行生活を振り返り、報恩の思いを強くする法要となりました。

  九年目を迎えて
東日本大震災追悼法要

 三月十一日(水)午後二時より大堂において鈴木弘信執事長導師のもと東日本大震災追悼法要が営まれました。
 毎年、法要に信行会会員をはじめ、地元の大森仏教会や、震災への思いを強くする有縁の皆様にご参列をいただいておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、限られた方のみのご参列とさせていただきました。
 未曾有の災害によって失われた尊い命に対し、読経唱題のご供養が捧げられました。
 本誌『法の縁深き寺々』で被災地のご寺院にお伺いして現状をお伝えしてきましたが、ご紹介していないご寺院はもとより、そこに生きる人々が沢山いらっしゃいます。そのことを忘れずに、そして震災を通じて学んだことを今般の新型コロナウイルス問題でも活かしていけるよう、今一度、東日本大震災を振り返って頂きたく存じます。
 犠牲になられた皆様へ哀悼の意を表すると共に、被災地の早期復興を心よりご祈念申し上げます。

  新しい第一歩を
学僧卒寮式

 本門寺での修行と、大学での勉学の「行学二道」に励んできた本門寺学僧が三月二十五日(水)に卒寮式を迎えました。
 菅野日彰貫首導師のもと、大堂で法要が営まれ、お祖師様に最後の御報恩の読経・唱題を捧げました。
 法要後、菅野貫首より卒寮生の藤田崇靖・金子真也・稲荷泰秀・高橋栄秀・岩間英明・野澤優介の六名に修行証と菅野貫首直筆の一遍首題、袈裟が授与されました。
 菅野貫首は「私たち僧侶はいつまでも法師、つまり修行者です。お祖師様のところへ行くまでは、共に法師でありつつけましょう。」とはなむけの言葉を贈られました。
 卒寮生達の今後の活躍を大いに期待し、心から祝福いたします。

  ご先祖様へご供養を
春のお彼岸法要

 三月十七日(火)、大導師に菅野日彰貫首、副導師に鈴木弘信執事長・山村栄進総務部執事、式衆八名出仕のもと、本殿において奉賛会春季彼岸会法要が営まれました。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、奉賛会会員の皆様にはご参列をご遠慮いただき、山務員のみで奉賛会各家先祖代々の霊位にご供養を捧げました。また、通常は法要後に奉賛会総会が開かれておりましたが、感染拡大防止のため中止とさせて頂きました。
 二十日(金)に本門寺壇信徒春季彼岸会中日法要が営まれ、大導師に菅野日彰貫首、副導師に鈴木弘信執事長・山口顯辰学監、式衆八名出仕のもと、本殿でご供養が捧げられました。
 中日法要においても感染拡大防止のため、壇信徒の皆様の参列はご遠慮いただきました。菅野貫首は「今回、共にお題目をお唱え頂けるご参列の皆さんがいらっしゃらないという経験を通し、あらためて大切さを感じてください」と山務員に呼びかけられました。また、スマートフォンアプリのインスタグラムを通じて法要の模様を生配信するなど、ご来山いただけない状況に対応すべく新たな試みが行われました。

  ボーイスカウト
菅野日彰貫首表敬訪問

 令和元年度にボーイ部門最上位の菊章に進級した五名並び全スカウトの最上位である富士章に進級した二名、計七名の朗子スカウト(大田第十七団)が報恩感謝のご報告のため、菅野日彰貫首を表敬訪問しました。
 新型コロナウイルス感染症対策のため、予定されていた品川・大田両区長への表敬訪問が中止となり、事情を知った菅野貫首の計らいで実現したもので、思わぬ朗報となりました。
 三月二十一日(土)午前十時、本門寺本殿に於いて菅野貫首ご発声によるお題目三唱に始まり、励ましのお言葉、貫首さまから各自へ記念品贈呈、スカウト代表による感謝の言葉、スカウトから貫首さまへの記念品贈呈と続く和やかな時間を過ごし、代表としての特権を充分に堪能したスカウト達でした。

  ご苦労様でした
3月の団体参拝

  • 26日 平成二年度本門寺入山生三十周年記念参拝 9名