池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 清水麻利子

国あげて戦う姿美しく
力の限りつくす強者
瀧口 陽耕
飛ぶ鳥の姿をみればツバメなり
小さな駅の幸福の空
菊地 蓮子
池上線久ヶ原駅に途中下車
久々戻るツバメ見たさに
菊地 蓮子
漁り火を望む車窓の旅ごころ
夜行列車は静かに進む
秋山 典子
今更にあの日の言葉紡ぎたし
夜中の仮縫いほつれた心
小林 良行
境内の木々に連なる風鈴の
幽けき響き御声に聞こゆ
伴 美保
今朝ひとつ絞りに咲きぬ朝顔は
朝の光の風に触れつつ
三瓶 宗正
年重ね人は性格煮詰まるとう
「ねばならぬ」捨て素にならんとす
筆谷 幸子

俳句 選者 能村研三

一斉に風に靡ける植田かな
石川 笙児
アカシア散る北部の雨に香を移し
峰崎 成規
四万十の水面に弾む男梅雨
小形 博子
同じ木に無縁の集ひ蝉しぐれ
酒井 智章
慎しくけふを閉ぢたる木槿かな
関根 瑶華
落ちてなほひときは真白夏椿
佐藤 浩章
涼しさの風炉先屏風あじろ編
古居 芳恵
沖をゆく船の灯しや籐寝椅子
伊藤よし江
朴散華縄張り凛と鳥の声
藤代 康明
牛蛙戦禍の響き鳴りやまず
池田 勝

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